「楽器が生演奏のように聴こえ、曲の最後まで破綻しない。」
ElevenLabsが新しい音楽モデルMusic v2.5をリリースしました。
こんにちは、Sonethoです。⚡
2026年9月11日、ElevenLabsがMusic v2.5のリリースを発表しました。
5月末にMusic v2が登場してから約3か月半ぶりのアップデートとなります。
本記事は公式発表やドキュメントに記載された事実のみをまとめた速報記事です。
実際に生成した比較検証の結果は含まれていません。私たちが耳で聴き比べた検証結果は、後日改めてお届けします。
🎧 何が変わったのか
1. サウンドの厚みが増しました
公式の説明は次の通りです。楽器が生演奏により近く聴こえ、トラックのレイヤーやダイナミクスが増し、そのクオリティが最後まで保たれるとのことです。
アレンジの深みが増したという表現も使われています。
2. ブラインド比較でv2を上回りました
ElevenLabsは47,885組のブラインド比較を実施し、その大半でv2.5が選ばれたと発表しました。
ただし「何パーセントか」という具体的な割合は公開されていません。そのため当記事でも推測の数字は記載いたしません。
3. 大幅に向上したジャンルがあります
公式発表で特にクオリティアップが強調されたのは、ボーカル中心のジャンルやアコースティック楽器の比重が大きいジャンルです。
R&B、ソウル、ヒップホップ、ロック、メタル、オーケストラ、シネマティックが具体例として挙げられています。
裏を返せば、電子音中心の楽曲では違いを体感しにくい可能性があります。
💾 無料プランでもロスレスダウンロードが可能に
今回のアップデートで最も注目すべき変更点です。
無料プラン:1日5回のロスレスダウンロード
Proプラン:月400回のロスレスダウンロード
ただし、他のアーティストの楽曲を参照(リファレンス)して生成したトラックはダウンロードが制限されます。
リファレンス機能をご利用の際は、無駄な手間を避けるためにもこの点をあらかじめ把握しておく必要があります。
📍 どこで利用できるのか
v2.5は以下のすべての環境で利用可能です。
ElevenMusic(音楽専用画面)
ElevenCreative(統合サブスクリプション)
Studio(動画へのBGM追加)
Flows(ノードベース連携)
API
従来のMusic v2もなくなりません。公式の表現では「どこにも行かない(継続して利用可能)」とされています。
v2のサウンドに慣れている方は、そのまま使い続けても問題ありません。
⚙️ APIをご利用の場合の注意点
Web画面で利用する際は気にする必要はありませんが、APIの場合は事情が異なります。
APIリファレンスによると、model_idのデフォルト値はmusic_v1と記載されています。
選択可能な値は music_v1、music_v2、music_v2_5 の3つです。
興味深いのは、同じ公式ドキュメントのモデル一覧で、ElevenLabs自らmusic_v1を「outclassed(旧世代・型落ち)」、つまりv2やv2.5に劣ると明記している点です。
要するに、モデルIDを指定せずにリクエストを送ると、開発元自身が型落ちと認めているモデルで生成されてしまいます。
APIでv2.5を使用する場合は、model_idに music_v2_5 を必ず指定してください。わずか1行の違いです。
生成できる曲の長さは最短3秒〜最長5分、参照用オーディオは約30秒までアップロード可能です。
出力フォーマットはMP3(44.1kHz)およびWAVに対応しています。
💼 商用利用は可能か
ElevenLabsは、動画、広告、ポッドキャスト、ゲームなど、大半の商用用途で利用可能と案内しています。
ただし、無料プランで生成した楽曲にはクレジット表記の義務があります。
規約に明記されている文言は「Created in collaboration with ElevenLabs」で、
ElevenLabsが承認したその他の表記も使用可能です。
ユーザーにとって嬉しい条項もあります。
プランをダウングレードまたは解約しても、それ以前に生成した楽曲を使い続ける権利は維持されます。
一方で、プロンプトに入力してはならない項目も明確に定められています。
歌手・作曲家の本名やアーティスト名(存命か否かを問わず)
曲名、アルバム名、レーベル・パブリッシャー名
特定の楽曲の歌詞の大部分
特定の歌手の声や個性を模倣した生成物も禁止されています。
音楽配信(ストリーミング配信)など、用途によってプラン要件が分かれる部分もあるため、
楽曲のリリースを検討されている場合は、規約のライセンス表を一度確認しておくことをおすすめします。
✍️ まとめ
今回のアップデートを一言でまとめると次の通りです。
サウンドの厚みが増し、無料プランでもロスレスファイルがダウンロード可能になりました。
ボーカルやアコースティック楽器を取り入れた楽曲を作られているなら、同じプロンプトをv2.5でもう一度試してみる価値があります。
電子音中心の楽曲であれば、そこまで劇的な差は感じられないかもしれません。
私たちはv2の時と同様に、同じ歌詞を使ってv2とv2.5を直接比較してみる予定です。
耳で聴いて分かる違いがあるのか、あるとすればどこが違うのか、次回の記事でお届けします。
最後までお読みいただきありがとうございました。⚡