🎯 この記事でわかること
• 専用プラットフォームのサブスク vs ElevenLabsの従量課金、料金のしくみがどう違うのか
• 同じアバター動画を1分つくるときの1分あたりの実コスト(両方とも換算して表に)
• 「月に何分つくるか」で変わる損益分岐点:少なめならElevenLabs、たくさんなら?
• 価格表には載らないElevenLabsならではの本当の価値
• ショート動画をたまに / UGCを大量に / 多言語:自分の使い方にはどれが合うのか
📌 はじめに:「それ、ElevenLabsでもできるの?」
こんにちは、Sonethoです。⚡
最近は写真1枚に台本を入れるだけで、その人がしゃべる動画がパッと完成しますよね。
いわゆる「しゃべるAIアバター」です。
(これが初めてなら → ElevenLabsが「顔」をつくった:アバター入門ガイド を先に読んでおくと安心です。)
ところがいざつくろうとすると、道は2つに分かれます。
① HeyGen・Synthesia・Syncのようなアバター専用プラットフォームを別に契約するか、
② すでに使っているElevenLabsの中でつくるか。
みなさんが一番よく聞くのが、まさに「結局どっちが安いの?」です。
今日はこれを、なんとなくの感覚ではなく1分あたりの実コストでとことん計算してお見せします。
⚠️ 先に正直に。
私たちはSonethoですが、「ElevenLabsが絶対に安い」と言い張るつもりはありません。
実際、高画質のアバターを大量につくるなら、専用プラットフォームの契約のほうが1分あたり安くなることもあります。
その代わり、たまにつくる場合や、音声・音楽まで1か所で使うなら、ElevenLabsが圧倒的に有利です。
なぜそうなるのか、数字でお見せします。
🧭 1. まずは料金のしくみ:ウォーターサーバー定額制 vs ミネラルウォーター従量制
この2つは、そもそもお金の払い方が違います。ここを知らないと比較になりません。
📖 30秒で用語整理
• サブスク(定額制) = 毎月決まった料金を払い、その範囲内で「動画○分」または「○クレジット」を受け取って使う方式。ウォーターサーバーのレンタルのように、毎月同じ金額。
• 従量制(使った分だけ) = 使った量に応じて差し引かれる。ElevenLabsは秒あたりクレジットで減っていきます。ペットボトルの水を買うように、使わなければ出ていきません。
• リップシンク(lip-sync) = 音声に合わせて口の動きを合わせる技術。アバター動画の肝ですね。
▸ 専用プラットフォーム(HeyGen・Synthesia・Syncなど)= 動画/分単位のサブスク
毎月の料金を払うと「動画○分」または「○クレジット」がもらえます。
その範囲内なら使い放題、超えたら追加料金または上位プラン。
アバター専用なので、動画に限れば単価がしっかり最適化されています。
▸ ElevenLabs = 秒あたりクレジットの従量制(ただしクレジットが1つに統合)
ElevenLabsの肝は、1つのクレジットで音声・動画・音楽・効果音をすべて使えるという点です。
(ElevenLabs公式の表現:「クレジットはいまやすべてのAI機能の共通通貨であり、つくるものすべてに使う1つの共有プール」、2026年6月時点)
アバター動画はモデルごとに秒あたりクレジットが引かれます。動画が長いほどクレジットも多く減ります。
💡 ポイント。ElevenLabsアバターのコストは、「どのリップシンクモデルを選ぶか」によってなんと30倍も変わります。
安いモデル(Veed Lipsync、41クレジット/秒)から高級モデル(OmniHuman 1.5、1,267クレジット/秒)まで幅広く揃っています。
💸 2. ElevenLabsアバター:モデル別「1分あたり実コスト」換算
ElevenLabsの価格は「秒あたりクレジット」なので、いまいちピンと来ませんよね。
そこで秒あたりクレジット → 1クレジットあたり$ → 1分あたり$まで、最後まで換算しました。
(換算基準:Creatorプラン定価$22 = 121,000クレジット → 1クレジット ≈ $0.00018。2026年6月時点)
リップシンクモデル | 秒あたりクレジット | 分あたりクレジット | 1分あたり実コスト(換算) |
|---|---|---|---|
Veed Lipsync (最安) | 41 | 2,460 | 約 $0.45 |
Sync Lipsync 2 Pro | 661 | 39,660 | 約 $7.2 |
Creatify Aurora | 848 | 50,880 | 約 $9.3 |
Sync 3 | 1,053 | 63,180 | 約 $11.5 |
HeyGen Avatar 4 (最大1080p) | 1,212 | 72,720 | 約 $13.2 |
Veed Fabric (最大720p) | 1,212 | 72,720 | 約 $13.2 |
OmniHuman 1.5 (人間以外の顔も) | 1,267 | 76,020 | 約 $13.8 |
▲ 2026年6月の実際のモデル選択画面で実測した秒あたりクレジット + Creator定価($22)のクレジット単価で換算。アバター(画像)生成のクレジットは別途。
ここですでに大事なことが見えてきますね。
同じElevenLabsの中でも、安いモデルは1分あたり$0.45、高級モデルは1分あたり$13〜14とピンキリです。
「ElevenLabsのアバターは高い/安い」を一言で言えない理由がこれです。⚡
📊 3. 専用プラットフォームの1分あたりコスト:月額 ÷ 含まれる分量
今度は専用プラットフォームです。こちらは「月額料金 ÷ そこに含まれる動画の分量」で1分あたりの単価を出します。
(すべて各社の公式pricingページ、2026年6月時点)
プラットフォーム / プラン | 月額 | 1分あたり実コスト | メモ |
|---|---|---|---|
HeyGen Creator | $29 | 約 $0.97 | 高級アバター(Avatar IV)基準、月600クレジット≈30分 |
HeyGen Business | $149 | 約 $1.99 | 4K・API・チーム込み(付加価値を除いた純粋なクレジット単価) |
Synthesia Starter | $18* | 約 $1.80 | *年払い換算。動画120分/年 |
Synthesia Creator | $64* | 約 $2.13 | *年払い換算。動画360分/年 |
Sync.so Creator | $19+ | 約 $3.00 | 月額 + $0.05/秒(25fps基準) |
Sync.so Scale | $249+ | 約 $2.40 | $0.04/秒(大量割引) |
VEED Fabric API | 従量 | 約 $0.40 | 動画処理1分あたり$0.40(公式APIの単一料金) |
▲ 各社公式pricing(2026年6月)。Synthesiaの分量は「年」単位で、月換算ではない点に注意。HeyGen Proの月額はソースに食い違いがあるため除外。Syncのモデル別の秒単価詳細は公式に記載なし。
👀 衝撃ポイント。
高級リップシンクモデル(HeyGen Avatar 4・Sync 3・OmniHuman)をElevenLabsで1分あたりだけ見ると$7〜14です。
ところが、そのモデルをつくった会社を直接契約すると1分あたり$0.97〜$3。
1分あたりの単価だけ見れば、専用プラットフォームの直接契約のほうが安いのです。ここは正直に認めるべきでしょう。
では、ElevenLabsはどんなときに勝つのか?次のセクションが核心です。⚡
⚖️ 4. 損益分岐:「月に何分つくるか」がすべてを分ける
1分あたりの単価だけ見ると、専用プラットフォームが有利に見えますよね。
でも落とし穴があります。専用プラットフォームは1分も使わなくても毎月の月額が引かれるという点です。
核心の問いはたった1つ。「ひと月にアバター動画を何分つくりますか?」
月の制作量 | ElevenLabs | 専用プラットフォーム | 有利なほう |
|---|---|---|---|
たまに(月0〜2分) | すでに使っているクレジットで処理、追加$0 | 使わなくても月$18〜29が固定でかかる | ElevenLabsの圧勝 |
低画質を多めに | $0.45/分、Creatorで約49分 | $0.40〜0.97/分 | 互角(統合価値を含めればElevenLabs) |
高画質を大量に | $13/分 → Creatorのクレジットがわずか1.7分で枯渇 | $29で30分(1分あたり$0.97) | 専用プラットフォームの勝ち |
具体的な分岐点としてまとめると、こうなります。
月5分未満 + 高級モデル → ElevenLabs。専用プラットフォームのひと月の月額($18〜29)より、すでに払っているElevenLabsのクレジットから数分だけ引いて使うほうが、ほぼタダに近いです(動画専用のサブスクを新たに増やさなくて済む)。
月30分以上 + 高級モデル → 専用プラットフォーム。例:HeyGen Creator $29なら、高級アバター約30分を1分あたり$0.97で使えます。同じ30分をElevenLabsのプレミアムモデルでつくると、クレジットがあっという間に溶けます(Creatorの12万クレジットがプレミアムモデルなら2分で枯渇)。
低画質でもOKなら → どこでも安い。ElevenLabsのVeedの安いモデル$0.45/分 vs VEED Fabric API $0.40/分、ほぼ同点。このときは「他の作業も1か所でやるか」が勝負どころ。
🔑 ひと言の結論。
高画質アバターを毎月コンスタントに大量に → そのモデルの専用プラットフォームを直接契約するほうが1分あたり安い。
たまに・少量、または音声・音楽まで1か所で → ElevenLabsが新しいサブスクなしで賄えるので有利です。
💎 5. 価格表には載らないElevenLabsならではの価値
1分あたりの$だけ見ると損に見えるのに、それでもElevenLabsを使う理由があります。
価格表には刻まれないものたちです。
① ワークフローの統合:1か所で完結。台本 → 音声(TTS)→ リップシンク動画 → BGM・効果音まで同じ画面でつくれます。音声はElevenLabs、動画はHeyGen、音楽はまた別の場所…と行ったり来たりしなくて済みます。
② 音声の品質がそのまま口の動きの品質。ElevenLabsは音声エンジンを自社で開発した会社なので、音声モデルとリップシンクモデルが同じ環境で動きます。外部から音声を持ってきて貼り付ける方式より、口の動きのシンクがより精密だというのが公式の説明です(2026年6月時点)。
③ すでに使っているクレジットを使い回せる。吹き替え・TTS・音楽のためにElevenLabsをすでに契約中なら?そのクレジットプールからアバターもそのままつくれます。新しいサブスクを増やす必要がありません。これが少量ユーザーにとって決定的です。
④ 自分でクローンしたあの声で。ElevenLabsでクローニングした自分の声・自社のブランドボイスを、アバターにそのまま乗せられます。動画と音声を別々のプラットフォームで使うと、このつながりが切れてしまいます。
つまりElevenLabsの本当の武器は「1分あたり最安」ではなく、「1人がその場ですべて完結させられる効率」なのです。⚡
🎯 6. 用途別おすすめ:自分の状況はどこ?
状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
ショート/リールをたまに | ElevenLabs | 新規サブスク0円。使っているクレジットで動画・音声・音楽を一気に。 |
UGC広告を大量に | 専用プラットフォーム | 高画質を大量なら、専用サブスクの1分あたり単価が圧倒的に安い。 |
多言語の教育/社内動画 | ElevenLabs | 多言語音声の品質が強み。音声→リップシンクが同一エンジンで自然。 |
すでに音声/吹き替えでElevenLabsを使用中 | ElevenLabs | クレジット使い回し + 自分のクローン音声を連携。追加ツール不要。 |
プロの映像スタジオ/代理店 | 専用プラットフォーム | 4K・API・チーム連携・大量単価が必要なら専用が正解。 |
❓ よくある質問
Q. 結局、ElevenLabsのアバターは安いんですか、高いんですか?
「つくる量」次第です。月に数分くらいたまにつくるなら、新しいサブスクが増えないElevenLabsのほうが実質的に安いです。逆に、高画質のアバターを毎月30分以上も大量につくるなら、1分あたりの単価はそのモデルの専用プラットフォームを直接契約するほうが安くなります。この点は私たちも正直にお伝えします。⚡
Q. なぜ同じリップシンクモデルなのにElevenLabsのほうが1分あたり高く出るのですか?
専用プラットフォームはそのモデルを「動画の分単位の定額」にまとめて売り単価を最適化しているのに対し、ElevenLabsはすべての機能の共通クレジットを「秒単位」で差し引くからです。その代わりElevenLabsはそのクレジットで音声・音楽・効果音まで一緒に使えるので、単純な1分あたり比較だけでは全体像が見えません。
Q. 無料でElevenLabsのアバターを試せますか?
無料プランではアバターは対象外ですが、有料プラン(Starter $6から)はすべてアバターを提供しています(2026年6月時点)。安いモデルで短くつくって、1分あたりの体感コストを自分で測ってみるのがおすすめです。結局、自分の使用量で計算してこそ正確です。
Q. 価格はどこ基準で、いつ時点のものですか?
すべての数値は2026年6月時点で、各社の公式pricingページとElevenLabsのモデル選択画面の実測値です。価格ポリシーは随時変わるので、決済前に必ず公式ページで最新価格を確認してください。
🚀 おわりに:答えは「自分の使用量」にある
今日の結論をひと言で。
ElevenLabsは万能の最安ではありません。でもたまにつくる場合や、音声・音楽まで1か所で完結させたいなら、新しいサブスクなしで一番身軽に始められる選択肢です。
表をいくら眺めても、結局は自分の使用量で実際に測ってみることが一番正確です。
無料で始めて短い動画を1本つくってみて、クレジットがどれだけ減るかを自分の目で見てください。
それがどんな比較表よりも正直な答えです。⚡
Sonethoでした。⚡